銀河鉄道999

以前見たのを振り返って良く考えてみると、あの主人公の鉄郎とメーテル、車掌を見ると今の子供と大人の視点だよなって思った。

まあ当然大人と子供な訳だが。

なんつうか、これって本当に子供向けだったのかな？って思うくらい内容が濃いんだよね。

例えば鉄郎の乗車券を盗もうとする人はよくよく訳を聞くと親子で鉄郎と同じ境遇の人だったり、皆が幸せを求めるあまりに人を不幸にしてしまうって言うシーンが多かった。


でもさ、子供って小学生まで「共感」が出来ないらしくて見ていてもポカンだろうなと思った。
たとえば家計が苦しく子供を養うあまりに盗みをしてしまったニュースを見せても「働けばいいじゃん？」っと悪そのものの存在を理解し、認知する事が出来ない。

そして青年期に入り他人へ思いやる事を理解する。

さらに大人になるとその思いやりの見返りを無意識のうちに求めそれはもう「共感」ではなくただの手段になっている。

このアニメにはそれらが凄い盛り込まれていると思う。悪の存在に疑問に持つ鉄郎。次第にそれを理解する鉄郎。結末では自分のエゴの為に動くメーテル。



まあ大人になれば相手を思いやる事に疲れて自分の利得の為にしか動けなくなるんだろうね。大人を見てそう思うもん。普段それはダメだと言っておきながら同じ状況になれば何のためらいもなく批判した人と同じ事をし、注意すれば逆上。あんたらの世代ってこれ（銀河鉄道999）見たでしょ(笑)？←関係ないか。

そう思うくらい勉強になるアニメだと思う。